講演報告

今年の最後の講演会

12月17日。寒さ厳しい富士吉田市にて~
富士北麓に緩和ケアを広げたいと活動する方々に招かれて今年の最後の講演会。
長い知りあいの93歳の女性も参加してくださった。


実は先月看取った女性の孫さんが甲斐市から両親と参加してくださった。
お祖母さんの最期を見届けた9才の男子。
9才から93才に渡る聴衆に送るいのちの話し。

9才のこう君はピカピカする瞳でお祖母さんのいのちに寄り添い、天国へ旅たつまでを見つめた。
重い病を抱えたお祖母さんが安らかにすごせるように、私たちも最善を尽くした。
亡くなった時には大泣きした。
私は彼に話した。

お祖母さんは頑張って家族のために働き、みごとにこうして人生を生き抜いたんだよ。
だから今、先生が書いた死亡診断書というのは、私は人生の卒業証書だと思うの。
君がお祖母さんの代わりに受け取ってくれる?

涙が止まり、かれは凛凛しい顔で、はい!と答えた。
そして立派に受け取ってくれたのだ。
先生、ありがとうございました。お祖母ちゃんは美しくやさしい姿で天国へ旅立ちました!
いじらしい姿に私たち大人が泣いてしまった。

さて、かれのたっての願いで私の講演を聞きにきてくれた。
私は手伝ってくれるかな?
とお願いした。
絵本の朗読のコラボ。

家でたくさん練習してくれて、200人の大人の前で立派に役目を果たしてくれた。
大人たちは、お祖母さんからいのちのたすきがこう君に渡されたのだと確かに思えた。
絵本は内田麟太郎さんの、泣きすぎてはいけない。

愛する人を失った悲しみを支え、前向きに生きる一歩を示してくれる私の大好きな絵本のひとつ。


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