エッセイ

喫茶の心

喫茶の心はもてなし、だと教えていただいた。
ホスピスの心が、同じもてなし、ホスピタリティであるから、
私の心は癒された、ある昼下がり。


時々伺う街角の珈琲店。
マスターは開業して50年、心を込めてネルドリップコーヒーを入れてきた方。
お客様それぞれに、声をかける。
美味しい珈琲。ホットサンドの美味しさに、思わず「幸せだなあ」
と呟きがもれる。込められた愛情を感じる。
時間をかけて心を込める、ということがこのコロナ禍の三年、巷から消えていないだろうか。人の心も乾いているこの頃。

マスターは80歳。
「毎日を新しい気持ちで生きる、それは珈琲を入れ、お客様に良い時間を
持っていただくこと。
一生懸命、他の命のために働く内藤先生を目にすると、背筋が伸びて、
頑張る気持ちが湧きます。
先生に会えて、今日はいい日です。」
そんな言葉をいただいて、私の心も嬉しさで跳ね上がる!
「私もいい日です!」と答える。