エッセイ

短い夏休み

8月も終わりますね。
皆さまは、いかがお過ごしでしょうか?


普段着で失礼します。三日ほど短い夏休みが持てて、リフレッシュできました。
顔もリラックスしています。

トンボ帰りで、信州小布施まで行ってきました。
街道には林檎が収穫間近でした。
道の駅では、新鮮な取り立て林檎が一袋150円で売られていました。
どこでも、道の駅は楽しいですね。ワクワクします。
小布施は栗と葛飾北斎で有名な町です。

北斎は80歳を過ぎた晩年、小布施を何度も訪ね、逗留して名作を残しています。
美術館の作品も良かったのですが、岩松院というお寺の天井絵、鳳凰は今も色鮮やかで迫力がありました。89歳。亡くなる前年の作品です。
岩松院は一茶が、「痩ガエル、負けるな一茶ここにあり〉という俳句を
創った場所です。池には今も季節にはカエルがたくさん集まって来るそうです。

門にある仁王像は何ともコミカルで可愛いです。無名の庶民が作ったものだそうです。

和菓子屋やカフェも多く、小布施堂、「カフェえんとつ」では朱雀という、見たこともない
迫力のあるモンブランを提供しています。

ウワア!という迫力ですが、甘さはほどほどで地元の栗の豊かな風味が口に広がり、栗好きには至福の一瞬になります。

町は観光客は少なく、寂しい感じですが、きっとまた次回訪問時には回復していると思います。町に魅力がありますから。

近くの渋温泉を見学しました。野沢温泉と似ていて、10以上ある共同湯は宿泊客に開放されています。
何日かゆっくり逗留したい地域でした。

私の旅の報告でした。
毎日、甲府は暑くて、午後の往診は体にこたえました。
残暑は続きます。皆様も充分、注意してお過ごし下さい。

内藤いづみ