ホスピス記事

連休のまどろみ

みなさま、連休はいかがお過ごしですか?甲府盆地はよい天気が続いています。


私はご縁のできた患者さんの最期の日々に関わっています。
お二人が重症です。
実際に連日連夜病床へ向かうのは訪問看護師達ですが、病状の報告を受け指示をだし、少しでも安らかなひとときをすごしてもらえるようチーム全員で自分の能力を使って努力しています。

ターミナルケアの時に、毎回思いますが、楽な仕事ではありません。
私は24時間いつも患者さんたちと繋がっています。
山登りのような苦しさかもしれません。
たぶんやりとげた時に達成感に近いものが最後に待っていると自分を鼓舞しながら働いています。
関わっている間、私のプライベートに完全な自由はなく、この仕事を30年も続けているのに静かな緊張感に心身が満ちています。
ひとつのいのちへの責任の重さをいつも痛感します。
いのちは重いです。

連休は予定もあまり入れられず、近場の昇仙峡奥の金桜神社に行きました。
2000年近い歴史のある神社です。
金色を帯びた桜、鬱金ウコンの桜が有名でまだ花をみることができました。
古い歴史ゆえ、神話もお持ちでこの時期には神楽舞が奉納されて私たちもみることができました。

ゆっくりしたリズムの舞でした。
疫病退散、五穀豊穣です。
昔から先祖たちはこうして祈りを繋げてきたのだなあと山の空気に触れて私の緊張もすこし和らぎました。