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ホスピス医が小冊子発行 「幸せな思い出」 優しさと強さを取り戻すために

岐阜新聞 2017年4月17日より
在宅ホスピスとしていのちの看取りを20年以上続けている医師の内藤いづみさん(山梨県在住)が、このほど、「幸せな思い出 優しさと強さを取り戻すために」という小冊子(B5判・6ページ)を発行した。


 人生最大の絶望の一つは、重病になり、いのちがもはや短いと告げられたときだ。
病気ばかりでなく、困難なことはいつ起きるか予想がつかない。そのときにどのように立ち直ればい
いのだろうか。
 小冊子はまず「幸せと思えたことを思い出す」と、余命が迫り、それを受け入れることができない患者に著者が放った一言のユーモアで、患者の心が開き自分の人生を振り返ることができたこと、さらに自身が5歳のころ、厳しかった父が買ってくれたアイスのおいしかったことのエピソードを紹介。その時を思い出すと、著者の心は優しさと
強さを回復するという。
 誰にもいつでも起きるかもしれない困難に反応できるようにするには、準備や訓練をする必要があると準備法を紹介。
 「完全主義をやめる」「大変だという言葉を使わない」「心のべクトルを切り替える力を磨く」「毎日の食事を大切にする」「自分の人生といのちは、自分が主人公であると自覚する」「体を動かす」「いのちを動かす大いなる存在に時々思いをはせる」などで、これでもだめなときは「思い切った心身の休養タイム」を取ることを勧める。
 今、人生の困難に向き合っている人だけでなく、新しい人生に立ち向かう新人たちにもプレゼントすると、いざというとき、ふと立ち止まって自分の心を見直すきっかけを与えそうだ。
1冊100円。申し込みはファクス055(255)4811