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自分の力で準備しよう

(ひと休み村2008年6月号より)
 4月から75歳以上の方のための「後期高齢者医療」(長寿医療制度と名称変更になるかもしれない)がスタートした。本人の負担金も一律ではなく、新医療体制での窓口対応が間に合わず、日本中、医療現場はごたごたしているようだ。老いることは心身の不調、不安を伴うが、とにかく高齢者への医療費は必要最低限にしてほしい、という国からのプレッシャーを医療現場は強く感じている。これまでは、高齢者に少々過保護気味の環境だったのだろうか。
 日本とは比べようもなく深刻な肥満者と健康寿命の問題を抱えている欧米では、科学的な根拠のある、シンプルな健康法を提案している。
運動 どんな小さな運動でも効果がある。
食物 極端なダイエットをしない(必ずリバウンドがある)。
野菜とフルーツを十分摂る(ビタミンCの摂取)
禁煙 タバコは肺だけでなく全ての臓器にダメージを与える。
アルコールの摂取 少々ならよい。ワインなら1日グラス2杯以内。

これだけで、健康寿命を約15年延ばせるという。

 この健康法に私は、何事も他人任せにしないで、”自分で準備する”という項目も加えたい。大切ないのちの問題を先送りしていても、正面から向き合って解決しなくてはならない時は必ず来る。元気な時こそ”限られたいのちの尊さ”を自覚し、今を生きる勇気と覚悟に繋げたい。在宅ホスピタルケアの仕事を通して学んだことだ。

 私がひそかに”花おばあちゃま”と呼んでいる、85歳のひとり暮らしの女性患者がいる。自分で暮らしを全部取り仕切って、小さな前庭を花いっぱいにするのを生き甲斐に、重い難病を抱えながら春夏秋冬を笑顔で過ごしている。できるだけ他人に甘えず、自分の人生に責任を持って生きる姿はみごとだ。
「花に囲まれているだけで幸せ」と、いつも微笑んでいる。
彼女は国にも制度にも文句など言わない。
『死と税金だけは誰も避けられない』(B.フランクリン)という言葉があるが、私たちは危機感なく、平和な時代に少々のんびり生きてきすぎたようだ。国や制度に頼り切らず、冷静に自分の頭で考え、自立して生きる道を、それぞれが一度立ち止まって考える時がきている。


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