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開業医の時間管理術

「決め手は役割分担」と話すのは、ふじ内科クリニックの内藤いづみ院長。診療の傍ら、年間約40回の講演活動や執筆などで常に予定が埋まっていることから、診療所のスタッフなどに「郵便物の仕分け」「講演の資料準備・終了後の整理」「原稿のリライト」などの仕事を割り振り、任せている。


一人で仕事を抱え込まず役割分担で余裕を生み出す
091205_03.jpg担当者が明確なことで物事を頼みやすいほか、一人のスタッフに負担が偏ることもなく、院長自身の作業量も減る。
 母の顔ももつ内藤院長は、育児も一人で抱え込まず、夫や家政婦などのサポートを得ることで、診療と育児を両立。「24時間、患者さんから呼び出される可能性があるため、日中は家政婦さんに、夜は夫にサポートしてもらうことで、両立できました」と微笑む。自宅・診療所・学校のどれもが徒歩10分以内と住職近接だったことも、両立実現の要因の一つ。「家と職場が近ければ、それだけ家事もやりやすくなり、時間にも余裕が生まれます」。育児が一段落した現在は、夕食後の2~3時間を執筆時間に当てている。
 講演などで地元を離れる際は、患者と担当スタッフに自分が不在の日をあらかじめ伝えるとともに、院内のカレンダーとスケジュール帳にそれぞれ予定を記載。カレンダーは主に診療所全体の流れを、スケジュール帳は内藤院長の予定を書いている。スケジュール帳はスタッフの確認用に院内に置いておき、自分用と家族用にはコピーしたものを使用している。
「開業しているからこそ、自分で自由に時間の使い道を決められます。診療・講演・執筆など、どれも無理にならない範囲を見極め、人に頼れる部分は頼ることで、限られた時間でもこれだけの仕事量がこなせているのだと思います」