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介護じょうず・ケアする人のケア


山梨新報 2007年9月14日より抜粋
少しの息抜き 頑張り過ぎない
韮崎市社会福祉協議会はこのほど同市内で「介護者のつどい」を開き、在宅ホスピス医として知られる、ふじ内科クリニックの内藤いづみ院長が「介護じょうず・ケアする人のケア」と題し講演した。
イライラした時の呼吸法
長く病気を患う人を介護していると、冷静でいようと努めていても、つい感情的になり、イライラしてしまうことがある。
そんな時は、瞑想をして気持ちを落ち着かせてはどうだろう。まず、ベッドに横たわり、両手をへその下あたりに重ねて置き、自分がリラックスできる曲をかける。そして頭で「4」まで数えながら息を吸い、吸い終ったら2秒止める。この呼吸法を5分間繰り返せば、再び自分を落ち着かせることができるはずだ。
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人には人の「意見」がある
冷静になったなら、富士山が、見える場所によって違う姿をしているように、自分の立場から見た相手の姿がすべてではなく、違う一面もあることを思い出してほしい。たとえば、認知症の人が繰り返す言葉は、われわれには理解しがたい。だが本人にはちゃんと理由があり、幼少期のつらい記憶や、過去に自分の子どもを悲しい目にあわせてしまった後悔の念など、記憶の奥底にしまい込んでいた“問題”の解決は困難だが、目を見ながら真剣に話しを聞き、介護者が解決しようと努力しているところを見せることが肝心だ。そうすることで、思い認知症もコントロールしやすくなるだろう。
また、在宅ホスピス医として患者さんとかかわる中で感じるのは「人間は最後まで生きることをあきらめず、ぎりぎりまで自分らしく生きたいと思っている」ということだ。
そして、幸せに豊かに生きることこそが、一番の「生きるエネルギー」なのである。
幸せな人生にする「10カ条」
イギリスの公共放送BBCがロンドン近郊のある町の住民を対象に「人はどんなことをすると幸せにつながるか」を調べる実験を行った。私はその結果を、「幸せの10カ条」と名付けている。
結果は
①週に3回以上、30分以上の運動をする
②自分が恵まれていることを5つ挙げ、「ありがとう」という。雨をしのげる家があり、平和な空の下、家族で手をつなぎ合って眠れることがどんなに幸せか
③自分の伴侶と1週間に1回、1時間以上おしゃべりする。
④植物を育て、かわいがる
⑤テレビの観賞時間を今の半分にする。その分、家族との会話を楽しむ。
⑥知らない人に向かって一日1回、あいさつをし、人とのコミュニケーションを増やす
⑦長いこと会っていない友人と会う約束をする
⑧一日1回大笑いする
⑨1杯のコーヒー、一輪の花など、毎日、自分にごほうびを
⑩人に役立つことを1日1回以上する。人の役に立つという感覚が、その人を「人間」にしている。
今、この「10カ条」をどれだけ実行できているだろうか。
もしかしたら、現在のあなたが置かれている介護の苦境は苦しく、むなしいこともあるかもしれない。だが、人生は捨てたものではない。大切なのは、ほんの少しの息抜きと、がんばり過ぎないこと。
あなたが倒れてしまっては、困る人がいることを忘れないでほしい。


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