エッセイ

晩夏の花々

暑さの中、可愛い花々が前庭で咲いています。
心がほっとします。

花の写真
8月は祈りの月でした。
世界の過去の傷。大きな喪失への悼みと祈りと反省。
今も続く戦いと私たちがメディアで目にする恐怖と痛み。
祈るしかない私たち。
非力でも、1日も早い平和の訪れを私は祈ります。

最近は30周年や、ユーミンに至っては50周年の記念CDがでています。
どのアーティストも素晴らしい作品を生み出しています。
コロナ禍の3年が彼らを深く成長させたのだと感じます。
そして私もまた、心を澄ませて音楽を聴く用意ができたのかもしれません。

乾いた土に水が染み込むように音楽が心に届きます。
玉置浩二さん、ミスチル、山下達郎さん。
今は山下達郎さんを毎日聴いています。彼の歌声、メロディーはとても心地よく
響きます。
しかし、こんなにまとめて聴いたことは今までありませんでした。
新CD。「SOFTLY

考え抜かれた構成。
編み込まれた反戦の思い。
それでも生きていく、私たちへの命の希望の後押し。

最後の曲、reborn リボーンは喪失の悲しみに打ちひしがれている人たちの
背中を優しく撫でてくれるかのようです。
常に永遠の別れを目にする私の仕事への応援のようにも感じました。

私ももう40年近くこの仕事をしています。
胸を張り、学んできたことのメッセージを伝えていきます。

内藤いづみ