お手紙

介護講談を聴いて

5月19日は思いがけず講談師・田辺鶴瑛さん母娘のお話を聴かせて頂きましてありがとうございました。
いやびっくりしました。
生々しい介護のテーマに時を忘れてすっかり引き込まれてしまいました。


全く台本なしのしかも昨暮れまで師ご自身がその介護の戦いに長い間苦戦されてこられて この講談にはどんな話の種があろうとなかろうと介護状態の苦作が白い布をかぶったり、馬の面をかぶったり、あの手この手の介護生活を映像で拝見して見ている側も介護の闇の中に引きずり込まれていました。
ご義父が昔のあの時代の早稲田大学を出られた覚帽のインテリ 
認知症だからまだだませる
でもヤセても枯れても自我を失っていない内臓健康の腹減った!
を訴える肉体の保持者 
あの席で汗と涙の鶴瑛さんの話に若し自分がその立場だったら-と一人ひとりが考えた時間でしたね。
濃密な良いテーマがあの昔の小学校の藤村記念館の古い板張りの中で、素足で聴くなんて何とも言えないクラシックなひとときでございました。
それにしましても鶴瑛師のあの笑顔の逞しさは一体どこからくるのでしょう。
義父に寄り添い抜いた達成感の結晶だと思います。
背中にピッタリ寄り添っていた青竹のような銀冶さんがステキでしたね。
私は思わず
「貴女とお母様の30年後に又、お目にかかりたい!」
と声をかけてしまいました。
が、すぐその失言に気づかされました。だって30年後に私はもうこの世にいないはずです。
その位感動の笑いと涙に終止した感想でございます。
そして最後は家族の「絆」というものが、どんなに大切なものであるかを改めて思い知らされました。
命というものはその人に寄り添ってさわっていてこそ命であることをつくづく感じました。
どうも本日は貴重なご講談をありがとうございました。
今日も日本のどこかでこのテーマで鶴瑛さんのお話を皆さんに聴かせてほしいです。
平成24年5月20日


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