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医療や利用者とのコミュニケーションが大切

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Better Care 2012冬号「ケアマネジメントのいま」より抜粋
問題が起こるとケアマネジャーの力量不足が指摘される。一時は、厚生労働省の介護給付費分科会で、利用者にケアマネジメント料1割負担をさせようという案やケアマネジャー不要論まで飛び出していた。ケアマネジメントは本当にそんなにいらないものなのか、利用者はケアマネに理不尽な要求ばかりしているのか?ケアマネジメントに明るい方々に聞いてみた。


開口ー番、「いいケアマネジャーと思える人は少ない。1割いるかしら」と厳しい言葉。自身も介護支援専門員(ケアマネジャー)資格をもち、主にがん患者を在宅で緩和ケアをしながら看取る在宅ホスピス医。とくに、医療との連携の必要度の高い患者が多いだけに、ケアマネジヤーヘの不満も大きいようだ。
 「とくにターミナル期には、医療と介護の時間の速度感が違う。医療ではよりすばやく動く必要があるんです。がん患者の場合、安定期を過ぎてから最期へと向かう約1か月間は、加速度的に緩和ケアの必要度が増し、適切な医療介入が必要になります。そんなとき、医療チームは病状変化に応じた細かな対応をしているので、ケアマネジャーもそうした動きに敏感になっていただきたい。患者さんとケアマネジャーが長いお付き合いの場合など、そういう局面になっても、ケアマネジャーがリーダーシップをとろうとしすぎることがあって、医療側は非常に大変な思いをする」という。
「在宅の患者さんに熱心にかかわる医師と連携をとった経験が少ないんじゃないかと思いますよ」
 いま、老々介護や独居の人も多くなり、身近に家族のいない人が増えている。とくにがんを発病し、緩和ケアを必要とする事態になるターミナル期には、身体的な痛みが精神的な痛みも引き起こし、社会的な痛みや霊的な痛みも加わった全人的な痛み(トータルペイン)にまでいたる。家族などがいれば、その痛みの対応も可能になる場合があるが、そうした人もいない場合、それを誰がどう支えるかが問題になっている。
 「まず第一に考えるべきは、身体的な痛みの緩和です。これは医療が主に対応します。しかし、社会的な痛みや霊的な痛みにどう対応していくかは、とても難しい。個々のひとの人生の問題が根底にあるので、セオリーがあってそのとおりに、なんてできない。しかも、家族がいない人にどうかかわるか。医師やケアマネジャーは家族の代わりにはなれないし、その人の問題を代わりに解決することはできない」
 では、ケアマネジャーはどうあるべきか。
 「日本にはターミナル期を送るハードはあるけれど、まだ、ソフトはない。医療と介護の溝も深い。それでもあきらめずに困ったことは言い合って、どうしたら患者さんのためになるのか、話し合ってお互いに成長をしていく以外ないでしょう。基礎資格が医療系でないケアマネジヤーには、さまざまな機会を捉えて、医療的な基本知識を学んでいただきたい。
 また、ケアマネジャーさんが頼り、というご家族も多いし、ケアマネジャーがいなければ、本人の立場で考えてくれる人がいなくなります。『ご縁があって生命の最期のときにかかわらせていただきます』という気持ちをお互いにもって、風通しのいいチームをつくっていくことでしょうね」
 日本人が自分の人生について自立した考え方をしっかりともてれば、もう少し違うのだけれど、といいつつ、内藤医師は、一人一人の最期のときにていねいにお付き合いをしている。


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