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新たな価値観で前進

2020年5月30日山梨日日新聞より

在宅ホスピス医で甲府・ふじ内科クリニック院長の内藤いづみさん(63)が新型コロナウイルスの拡大で感じた思いを、冊子「2020年、今を生きる。未来がより良き人間社会になるために」にまとめた。
長年終末期の患者に寄り添っているが、世界的な流行で切実に感じたのは「命には限りがある」ということ。多くの人に真剣に生きるという問題を突きつけた、と実感しているという。”コロナ後”の未来については、一人一人が覚悟を持って生きていくようになることを願い、今回気づいた価値観で「新しい世界にしていかないといけない」と語る。

新聞記事

命に限り、真剣に生きて

在宅ホスピスケアを実践する傍ら、全国各地で講演活動を行っている内藤さん。当面の講演会が中止となる中、3~4月にラジオを通して発進したメッセージを冊子に収載した。
感染が広がっている中での診療は、「どんなに注意してもどこで感染するか分からない」と緊張感が高い。感染し隔離された場合に備え、スーツケースに着替えや常備薬、化粧品などと2冊の本を詰めて用意もした。
命を落とす人がいる現状や逼迫した医療現場の様子を知るにつれ、「死ぬ可能性があるということが、自分の問題として降り注いだ」。死について「分かっていても触れたくない、すぐではないいつかだろうという希望の中で生きてきた」が、限りある命をあらためて覚悟した。

将来に覚悟を

終末期の過ごし方を家族らと話し合う「人生会議」もこれまでどこか人ごとで流されがちだったが、現実的に突きつけられたという。「いつ永遠の別れになるか分からないのは、実は誰にでも起きることなんだと、コロナのまん延で見せられた。人生会議なんて言わなくていいから、自分の人生をどうするかということを今、しっかり考えてほしい」。将来に覚悟を持つことは、意識的に一つ一つの場面を選択して生きていくことにつながる、とする。
感染拡大は「人間の尊厳が奪われるような痛みがある」とも話す。人との接触が制限され、電子世界での対面が拡大。「実際に人と会い、コミュニケーションを取るという大事な営みが奪われると、人間の本質が変わってしまう」と危惧する。
新型コロナだけでなく、この先どんなウイルスが発生するか分からない。冊子では「ウィズコロナ(コロナと共に)」という考え方を紹介し、前へ進む希望につなげる習慣を提案。1日の終わりに、五つの楽しいことを思い出すことなどを進めている。また、公立大医学部の入試に採用された、親交の深かった故永六輔さんとの雑誌対談も掲載。「こういうときに永さんの言葉は強い力がある」と話す。

より良い未来

今、世の中は大きく価値観が変わるような歴史の節目にいる。「経済優先の社会の在り方にとらわれず、本当に大事なものに気づいた人は多いと思う。新たな価値観を大事にして、より良い未来にしないといけない」と語気を強める。冊子の最後のページには、読者が「今の気持ち」を書き残す蘭も用意した。「一つの遺言でもある」と言う。「本当に困難な状況に陥った人もたくさんいるけど、未来にこれがあったから今があると思ってもらいたい」

冊子は1冊送料込みで500円、クリニックでの受け取りは400円。
申し込みはクリニック、電話055(252)5150(午前中のみ)、FAX055(252)4811。


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