お手紙

人生の終末期を安らかに生きる

山梨日日新聞 2011年12月18日 読者コーナーから抜粋
ホスピスという言葉は耳にしたことはあったが、意味はよくわからなかった。在宅ホスピス医の内藤いづみさんの話を聞き、在宅ホスピスがとても大切なことだと知った。ホスピスケアは体と心の痛みをできる限り取り除き、人生の終末期をその入らしく生きる手助けをすることだ。


内藤さんはそのホスピスケアを、病院ではなく、患者さんが一番安らげる自宅で行っている。
 
私は身近で、まだ人を亡くしたことがない。だから、「死」について考えたこともなかった。内藤さんの話を聞いて初めて「死」について考えさせられた。自分の家族や友人などに死が迫っているとしたら自分は何をしてあげられるだろうか。自分に死が迫っているとしたらどのように過ごしていくのだろう。私だったら、家族や友人など大切な人と最後を過ごしたい。私だけではなく、みんなが思うことだと思う。
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 在宅ホスピスはそんな人の光だと思う。しかし、在宅ホスピスは家族の支えも重要だ。したがって家族もホスピスケアをきちんと理解する必要がある。そのためには在宅ホスピスという考え方をより多くの人に広める必要があるのではないだろうか。一人でも多くの人が人生の終末期を家族や大切な人と過ごせる環境づくりが望まれる。
甲斐清和高3年・豊田智妃様