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今すべきこと 在宅ホスピス医に聞く

110322_01.jpg2011年3月19日(土)毎日新聞 山梨版より抜粋
東日本大震災の長引く余震や計画停電、福島第1原発での相次ぐトラブル。被災地への支援には県民自身が平常心を保つことが欠かせない。しかし、県民の心にも大きな不安やストレスがたまり続ける。どう現実と向き合えばよいのか。多数の末期がん患者に医療面だけでなく、精神面のケアを続けてきたベテラン在宅ホスピス医 内藤いづみさんに聞いた。


ひと息抜いて
 地震発生後県内でも、びっくりするほど多くの人たちが熟を出すなど体調を崩しています。口をそろえて「怖い」と訴えてきます。地震や余震だけでなく、原発事故による不安感がストレスになっています。
 私自身も、千葉県で暮らす大学生の子供が体調を崩し、心配でした。千葉に住む友人が車で子供を送って来てくれ、16日夜に再会できたのですが、こんな非常時にもストレス状態にある人を思いやる友人の真心や優しさに救われ、自分を取り戻した思いがしました。人は人によってしか救われないと感じました。
強いストレス県民にも
 今はみんなが気づかないまま、強いストレスを感じている状況にいます。ストレス状態にあるかどうかは、記憶力が弱くなる▽めそめそしたり感情が高ぶる▽うろうろ落ち着かなくなる▽頭痛やめまいがする-などの症状が出ているか、自己分析できます。「まだ余震が続いている感じがする」とめまいを訴えるのは典型的なストレス状態なのです。
 異常事態では、緊張するのは仕方ない。息を抜く時間をこまめに設けましょう。
①なるべく震災以前と同じ食事をとる
②家族や友人と緊張しすぎてない?」と声を掛け合う
③夜眠れない時は、短時間でも昼寝する
④体調管理をしっかりする。
こうしたことを心がけるだけで、普段の生活リズムを取り戻す役に立つでしょう。
 緩和医療は、重篤患者が、わずかでも残った元気な部分を使って心身のバランスを保ち、笑って「幸せだった」と言える最期を迎えられるようにするケアだと思います。
今、日本全体が、国内でつらい思いをしている部分である被災地を支えなくてはいけない。
 私自身も、地震や津波で保護者を失った子供を里親として引き取ることができないかと考えています。幸いにも元気でいる私たちは、自分たちの立場で何ができるのかを考えなくてはいけません。
 「3・11」の前後では日本は変化しました。私たちは震災後、生命のはかなさに向き会いながら、家族や友人、隣人を大切に思う気持ちに強く立ち返っています。復興までは長期戦になります。震災から1週間たった今、一呼吸し、気持ちを整えましょう。そして、私たちが強く感じている生かされたありがたさや命への思いを、被災地を支える方向に向けていきたいですね。


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