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しあわせの見つけ方

101206_02.jpg男女共同参画情報誌「かけはし(2010年12月1日号)」より抜粋
男女共同参画社会の実現を目指した「女と男のフォーラム2010足利」が9月4日に開催されました。
昨年、在宅ホスピス医療の第一人者である内藤いづみ先生に「在宅ホスピスは、ありがとうとさようならがひとつになるところ」と題して、人はいかに自分らしい最期を迎えることができるのかというお話をいただき、たいへん好評だったため今年も講演をお願いしました。


 今回は、男女共同参画ということで、まず先生のご両親のお話をしてくださいました。なんと、ご両親は男女共同参画運動をしているなかで偶然出会い、内藤先生がお生まれになったそうで「私は実は男女共同参画の申し子なんです」とユーモアたっぷりにおっしゃり、会場を笑いの渦に巻き込んでいました。
 また、「男女共同参画とは互いを尊敬しあうことであり、そこから幸せが生まれるのだけれど、幸せは決してもらうものではなくて、自分で創るものなのです」という言葉が深く心に響きました。
 続いて、人間の尊厳について三つ教えてくださいました。
 一つ目は「生きたい」という意思、二つ目は「知リたい、学びたい」という意思、三つ目は「仲間になりたい」という意思が人間の尊厳なのだそうです。私はこのなかでも、現代人にもっとも必要なのは「仲間になりたい」ということではないかと感じました。人間関係が希薄になってきた今、さまざまな問題が起こっています。幼児虐待や高齢者の行方不明者が多数出てしまうなど、考えられないことです。
 私たちがいつまでも若々しく、心身ともに健やかでいられるためにはこの「仲間力」というものがとても重要なのだそうです。
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 また、先生は「健康寿命」という意味深い言葉をおっしゃっていました。
 健康なまま、いかに寿命を自身で全うするかということだと理解しましたが、その具体的な方法についても教えていただきました。
 まず、健康寿命を延ばすためには、「骨を丈夫にする」「血管を若く保つ」「内臓を丈夫にする」「仲間力をつける」「死生観を持つ」ことが必要とのこと。
 そのためには、日ごろから努めて簡単な筋力トレーニングもすると良いそうです。とは言っても、なにも難しいことではなく、片足で10秒立つとか、テーブルや台所の流しのヘリにつかまりながら、膝を曲げ伸ばしするスクワットを10回ほどしてみるというような、いつでもどこでもできるような方法を教えてくださいました。
 誰もが、できるだけ自立して生きる高齢者になりたいと願うわけですが、最近では、自分で自分のことができない「ロコモティブ症候群」と呼ばれる状態に陥ってしまう方々が多いそうです。
 「ロコモティブ症候群」になってしまっているかどうかを自己診断できる項目を教えていただきました。
① 片足でくつ下を履けない。
② 敷居でつまづきそうになる。
③ 横断歩道を渡りきれない。
④ 階段に手すりが必要。
⑤ 15分、歩き続けられない。
⑥ 2キ口程度の買い物が辛い。
⑦ 布団の上げ下ろしや掃除機を持つなどの家事が辛い。
以上の項目にあてはまってしまう方は要注意とのこと。
 最後に、末期ガンになりながらも力強く生きた患者さんの事例もお話しされました。
 その方は大工さんで、余命3ヶ月と宣告されながらも、痛みを抑えながら2年間生きたのだそうです。
 しかも肺ガンだというのに、たばこをふかしながら、亡くなる直前まで仕事を続けたそうです。本当はたばこなんか吸ってはいけないのですが、家族も内藤先生も最期まで自分らしく生きるという本人の意志を尊重して黙認したのです。
 内藤先生は「余命なんて絶対信じちやダメですよ。気持ちの持ちようでまったく変わってしまうものですからね」と笑顔でおっしゃいました。
こちらがとても安心できる、力強さと優しさを感じる笑顔でした。
 今回のお話をうかがい、「幸せも心身の健康も寿命も、全ては自ら見つけて創るもの」ということを知ることができました。
 お忙しいなか、私たちに生きる勇気とよりよい死を迎える決意を与えてくださった内藤先生に心から感謝申しあげます。


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