講演報告

開催報告 2016年7月30日「死生学とスピリチュアルケア」

30日、土曜日の午後に四谷上智大学で、実践宗教学講座の記念シンポに参加した。
熱心にグリーフケアやスピリチュアルケアを学ぶ方々、キリスト教、仏教の宗教者、たくさんの参加者で立ち見がでた。

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(写真:参加者の工藤さまから提供)

シンポジストは神道を中心に実践研究を進める鎌田東二さん。
浅間温泉を舞台にいのちのケアを実践、チェルノブイリ支援を始め、福島支援を続ける走るお坊さん、高橋卓司さん。
高橋さんとは知り合って20年。
お互い、わがままに自分の道を爆進してきた。
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私は振り返ってみた。この20年、在宅ホスピスケアで何が変わり、何が変わらないのか?
日本人の死生観が深まっていないのは変わっていない。
私たちが、ターミナルケアで宗教的な人の参加を必要としたか?
熱心なクリスチャンの患者さん以外、宗教者を求めることはなかった。
私たち医療チームが必要な時が一年に一回くらいあった。
デスカンファレンスのコーディネーターとして、高野山大学の井上ウイマラ先生にお願いすることが多かった。
ケアを通して、私たちが傷ついた時。家族の恨みの対象になった時。
最近では、いのちに向かいあった時に、連携する大病院の医師たちと理解しあえず、患者さんと家族も、支離滅裂になって、残念な最期になったケースなど。
私たちの心がクリアーにならなければ、次の患者さんにきちんとむかいあえない。この話し合いで私達はストンと腑に落ちる。
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私は患者さんから、死んだらどこへ行くのか?いう悩みは尋ねられたことはない。
患者さんの悩みと心配は、どう死んでいくのか?という一点。
苦しむのは嫌だ、と皆さんおっしゃる。
私は身体の苦しみは緩和できると伝え、その約束を守るべく邁進する。
トータルペインに対して適材適所の人材をあてる。
そうやって、穏やかな最期の日々を過ごす方々は、今という時を重ねることが、人生だという根本の想いに帰るのかもしれない。
そうして衰える体力を少しずつ、受け入れていく。
永六輔さんがよく言っていた。いのちは土に還る。土はいのちのかけらだ、と。
だから、土に一番近い家は一番いのちに向かい合える所。
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シンポでは、高橋さんといささか爆走してしまった。
20年以上、何とかいのちの前線にいた私たちからの本音の証言でもある。
いのちを学びたい方々に、すこしでもお役に立てれば嬉しい。


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