ホスピス記事

まだ早いと思っても相談を~薔薇の写真とともに

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近くの薔薇屋敷の住人は薔薇にたくさんの愛を注いでいます。どの枝も生き生きと美しい。
そばを通る人達にも、香りをおすそ分けしてくださりありがたいです。
甲府盆地が灼熱になるまでの、爽やかな五月の空気の中の極楽のひと時。深く深呼吸。

四日前に依頼があった70歳を超えた患者さんは、往診してみると癌でかなり重症でした。
本人が、病院は嫌いで家で頑張り抜くと決心し、仕事も続けていたそうです。
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ベッドから起きれなくなり、私に依頼がありました。あまりにご本人がしっかり
していたので、家族もあまり準備ができなかったのかもしれません。
これは一般的なアドバイスですが、家で最期までと決めたなら、一見元気でも、まだ早いと思っても、在宅の医療チームにすぐに相談なさることをお勧めします。

万が一、往診や訪問してくれる体制がなく、危篤状態から息を引きとって救急車を呼んだとします。救急車はお亡くなりになった方を搬送できません。警察通報で、検死の可能性が高くなります。安らかな静かな最期とは異なります。
薔薇の写真を眺めながら、少し怖い話でごめんなさい。
しかし、この辺りをわからない方々が少なくないのです。在宅の主治医の存在は大切です。
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この方はギリギリで間に合いました。半分昏睡になりながら、こちらの声かけにかがやく笑顔を見せてくださいました。キラリン!という笑顔の音が聞こえた気がしました。
出会って4日目に静かに息を引き取りました。
無事、在宅でお亡くなりになったという死亡診断書を家族にお渡しし、私の役目を果たしました。

そのあと薔薇の精たちに会いに行ったという訳です。

2013年5月17日


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