エッセイ

梅の香りに


不老園に2月27日に夫とふたりで出かけました。
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色も形もちがう梅が酒折の丘にたくさん咲き誇っていました。
梅の香りのこの奥ゆかしさは言葉にできないほどです。
りんとしてつつましく、しかし、たくましさをあわせもった(桜のようにあっという間に散りませんから)生めは私の好きな花の筆頭です。
今年は盆栽の梅も一鉢買いました。
玄関口でその香りをしばらく楽しめそうです。
私のクリニックには重症な方々が通院していますが、みなさん明るくお元気です。
遠くない死を覚悟した日々を送っているそのお顔はしっかりとした美しい輪郭をお持ちです。
84才の女性はにっこりと笑ってこう言いました。
「先生、もう死は恐くないんです。その日が来ることはどこかへ旅に出ることだと思っています。」
私の鼻先に梅の香りがただよった気持ちがしました。


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