お手紙

内藤いづみ先生と過ごした3泊4日

翻訳本を出版してくれた、詩人でもある権(クォン)さんからのメッセージです。

内藤いづみ講演
大おばさんがきて、また帰っていったようだった。
食べ物をたくさん抱えて、雲を越え、5月のあぜ道を自転車で走って。
内藤いづみ先生は、そんな人だった。
子どもの頃、無条件に私の味方をしてくれた、頼もしい曾祖母のような人。

誰の記憶の中にも、そんな人がいるだろう。
叔母さん、大おばさん、曾祖母、祖母……。
私を力いっぱい包み込み、支えてくれた人。
永遠にいてくれると思っていた人。

そのおばあさんが、3泊4日のあいだ来て、また帰っていったようだった。
微笑み、ユーモア、そして無邪気さ。
その表情と心遣いによって見送られた5千を超える死は、きっと穏やかに旅立っていったのだろうと思った。

この世に生まれ、生き、最後に目を閉じる時、初めて本当の「目」が描かれて完成する――まさに画竜点睛のように。
死とは、苦しく、恐ろしく、消え去り、失うことではなく、美しい完成なのだということを、背の高い曾祖母のような医師、内藤いづみ先生が教えてくれた。

彼女はしばらく私たちのそばに来て、また去っていった。
彼女を切実に待っている、別の死のそばへ。

自転車の車輪に砕け散る、あのまぶしい陽ざしのように……。
クォン・デウン