開催報告

冬景色

2月11日にシンガーソングライターのチャンティーさんとチャリティーミニコンサートをしました。


聴いてくださる方はシルバー年代が多かったので。私は、「いい塩梅ノート」にまつわるお話をしました。

チャンティーさんは多岐にわたる歌を美しい声で歌ってくださいました。

特に大正時代の唱歌は歌詞もメロディーも胸に沁みるものでした。

私たちが失った美しきものの大きさを改めて知りました。

どうぞこの歌を口ずさんでみてください。

冬景色
さ霧(ぎり)消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥(みずとり)の 声はして
いまだ覚めず 岸の家

烏(からす)啼(な)きて 木に高く
人は畑(はた)に 麦を踏む
げに小春日(こはるび)の のどけしや
かへり咲(ざき)の 花も見ゆ

嵐吹きて 雲は落ち
時雨(しぐれ)降りて 日は暮れぬ
若(も)し灯火(ともしび)の 漏れ来(こ)ずば
それと分かじ 野辺(のべ)の里

朧月夜
菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ
見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月(ゆうづき)かかりて におい淡(あわ)し

里わの火影(ほかげ)も 森の色も
田中の小路(こみち)を たどる人も
蛙(かわず)のなくねも かねの音も
さながら霞(かす)める 朧(おぼろ)月夜

内藤いづみ