エッセイ

ああ、これこれ。

私はグルメレポートをする人間ではありません。

たまたま寒い日に、お昼、中華のチェーン店に駆け込みました。
そのお店は、注文はタブレットで私は少しまごまごしました。
そしてできた料理を運んでくるのはロボットでした。
いつのまにか未来社会にいるような気持ち。何かが欠けているような気持ちを抱いていただきました。

その数日後、近所の裏道にある古い?いや歴史のあるラーメン屋さん。
ここに入りました。

狭い店内に、給仕のお姉さんの笑顔。
五目ラーメンを注文した。「お待たせ!」と運ばれてきたのはこの逸品。
これこれ。これです♪と心の中で叫ぶ。手作りの一品。
ラーメン
見回すと、近所のお年寄りたちが来ていた。
みんな嬉しそうな笑顔。
何か安心しますよねえ、と語りたい思いでいただいた。
たぶん煮干しだし。
ああ、美味しい。
時代はどう進むのか。便利、衛生的、というのが主流にならざるを得ないかもしれないが、心がみれる場でしか私たちは回復できないだろう。

ここは、龍巻軒なり。