夏の読書

北海道に住む親友が繋いでくれた作者のとのご縁。
作者の有島希音さんは着々と本を発行している。

この本もティーン対象と分類されているが、大人こそゆっくりと読んでほしい。

何とか大賞みたいな本も同時に読んで感じたことだが、大人向けのノベルには知識を事細かに教える?上から目線を感じた。
読者の俯瞰力と想像力を封印してしまうような感じ?
感動をあたえてくれるけれど、何か息苦しい。
余白が少ない。自分の心の奥に灯をつけてくれない。
その点、北海道を舞台にしたこの物語はゆったりと、星空と大地を巡る清涼感に満ちている。そしてそれは、生きる、生きていく命の厳しさに裏打ちされている。
この作品の重要なモチーフは、シベリウス作曲のフィンランディア。
読みながら、この曲を聴きたくなる。
コロナ禍で苦しむ世界に住む私たち。希望はどこにあるのか?
この曲で故国を守る希望を繋いだフィンランドの人たち。
夜、そんな歴史を思いながらこの曲と歌詞に触れたら涙が出てきた。
希望は必ずある、という予感。

オリオンの上と、足元の大地。
灼熱の盛夏ですが、ぜひ歩みを止めて、この物語に触れてみてください。