今日のつぶやき

「聞いてください」本の紹介

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原発関連の本はちまたにあふれているけれど、この本は別格だ。
聞いてください 脱原発への道しるべ 子どもたちのためにために。そして、まだ生まれていない未来の子どもたちのために。
坂田さんは30年近くコツコツと手作りのガリ版刷りのちらしを配布して原発について今、何が進行しているのか訴えてきた。その情熱の源は母の心。
ヒステリックでもなく、論争でもなく、事実を広い目で集め訴えていく。
産み、育て、いのちをつなげていく母の力で。便利さに甘えて目をつむってきた私たちの目を開かせてくれる。


一部抜粋する。(チェルノブイリの余震)
1986年5月 放射能の日常
五月の雨は子供を大きくするからと
母は私を外で遊ばせた
五月の雨は子どもを病気にするからと
わたしは娘を外に出さない
母はわたしにサラダとイチゴをあたえた
果物と野菜は毒だからと
私は娘に冷凍食品と缶詰をあたえる
ミルクとパンはほっぺたを赤くすると母は言った
粉ミルクとセシウム・パンもかしら?
(後略)
この詩を書いたのは、幼い子どもを持った西ドイツの一人の母親です。
田代ヤネス和温著「チェルノブイリの雲の下で」(技術と人間)の中でこれを読み、言い知れぬ息苦しさに旨をしめつけられる思いがしました。
これほどの状況の中で母親たちは、できるだけ汚染の少ない食糧の入手に努力しながら、また子どもたちと共に大きな課題に立ち向かおうとしています。
子どもたちの反応は(同書より)
おじいさんはガンで死んだが、私はガンで死にたくないと、芝生に入ろうとしない11歳のカトリーヌ。雨にびっしょぬれになり「ぼくもうしんじゃうの?」と母親に聞くトビアス。10歳になるトーマスは「お母さん、大人たちは間もなく死んでしまうからいいけど、ぼくたちはすべてが毒された世界に生きていかなくちゃならないんだ」と言う。
もっと小さい子は「牛はどうして放射能をとり除けないんだ?」と聞く3歳のローナルド。「家に入れてやらないと病気になっちゃうよ」と林の木を指さす5歳のプリギッター。


福島で暑さの中、子供たちが部屋に閉じこもって過ごす映像と全く重なる。
この夏休み、ぜひ多くの方々に読んでいただきたい本である。


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