読書
暑すぎて、少し外で働くとぐったりする。35度くらいまでなら何とかなる感じ。
体力消耗で本をしばらく読んでいない。

新聞の本の紹介に出たこの本を求めた。
私の友人で私の本を作ってくれた村石保さんを書評から思い浮かべたから。
彼もプラハは好きだったはず。本を愛した人だった。
何しろ、晩年は長野市に、まいまい堂というカタツムリのような素敵な本屋を開いていた。半分は古本だったか?
彼が逝って三年になる。
ことさら彼を思い出しつつ、とにかく、私はこの本を読み始めた。
言語学者、もしくは文化人類学者の千野栄一さんの博学、世界的人脈、実践力、蒐集力、
ユーモア力にノックアウトされた。ペンも冴えている。
どの章も短編映画のようである。
私も伴侶は異文化の人だから、英語でのコミュニケーションは暮らしでの必須ではあるけれど、全く学びが足りなかった。
しばらくぶりに、知的好奇心が刺激された読書だった。
何と、私は荒々しい海を眉間にシワを刻みながら、泳ぎ続けていたのだろうか?
冷たいレモンソーダを飲みながら、灼熱の甲府盆地を海辺と、しばし想像しながら、
読書しよう、ふう。
ちなみに、友人村石氏は残念ながらお酒が飲めない人だった。
だから、プラハの素敵なビアホール「黄金の虎」でビールはのんでいない。
でも、逞しく可愛い奥さんは彼の代わりに、グイグイとジョッキを空けていたはず。
それを愛おしく眺めている彼の顔を私は思い浮かべる。
日本ではもうすぐ、お盆。慰霊の月。
私は縁ある方の最終章が平和であるように、枕元に訪れている。


