エッセイ

盛夏

CA3C0576

前倒しに?
暑い今年の夏。
知人がレジャー先の石垣島から完熟パイナップルを送ってくれた。
天塩にかけて育てられたパイナップルは滋養にあふれ、優しく美味しい。
近所にもお福わけして喜んでもらった。
色付きが進まない今年の甲州の桃。
地元ならではで、贅沢にいただいている。
昨晩、地域医療を頑張る友人の医者が送ってくれたDVDをゆっくり観た。
女性監督らしさが細部に光る。
タイトルはディア ドクター。
医療過疎の農村で、素朴に命に寄り添う医者を鶴瓶が好演している。
余貴美子の看護師役もリアルで違和感がない。
結局、この医者はにせ医者だったのだが、命に寄り添う本物の医者は なかなかいないというパラドックスが胸を揺らせる。
私をディア ドクターと呼んでくれる患者さんは何人いるだろうか、つまり、私は命に寄り添えているだろうかと自分に問いかけた。
そして、昨日そのひとりが外来にいらした。
車椅子生活。
難病にも負けずギリギリまでひとり暮らしを続けた方。
自分の生き方を押し通す我がまま?
と言いたくなるほどの自立心。
私をひと月ぶりにみて、最高に嬉しそうな笑顔を見せてくださった。
私は彼女のディア ドクターになれるかもしれないと思った。

2013年7月24日


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