開催報告

開催報告 2025年8月23日 志賀高原

8月23日、長野、志賀高原での講演会に行ってきました。

講演会の様子
標高2,000メートルを超える所なので、朝夕は涼やかでした。
心身がほっとしました。

この会はキリスト教者のお医者さまや、宗教家も参加している集まりです。
内坂医師は御布施町の新生病院にホスピス病棟をお作りになり、仲間と共に尊い活動を展開しました。 
いまは素敵な診療所を運営していらっしゃいます。
長年の知り合いです。それでお招きを受けました。
内坂先生と内藤いづみ

今回はグリーフ(大切なものの喪失から生まれた苦悩)ケアをテーマにしたものです。
私は、『あした野原に出てみよう』をテーマにしました。

どんな絶望や、苦しみ、悲しみを味わおうと、いつかは自分を取り戻し、野原に出ていく時を迎えることができる、そう伝えました。
15歳の時に、父が目の前で突然死した、自分自身の体験を振り返って、そう思うからです。

また、グリーフケアは支える側からの視点で語られることが多いのですが、実は逝く人にも最後の大仕事があります。
人生を振り返り、自分を許し、他者を許し、感謝する、ありがとうと伝える。先に行ってごめんね、そしてさようなら。
この別れを、きちんと伝えることが、実は本人から、残る人への最大限の最後の贈り物だと私は思います。

曖昧な別れではなく、互いに覚悟して別れを自覚すること。限られた瞬間が、永遠の輝きになるのです。それが残された人たちの新たに生きていく力になることを見てきました。
わたしたちはその時に言えるでしょうか?
そのために、いのちの学びを続けていきましょう。

講演会でのディスカッション

話しの中で、内田麟太郎さんの詩『泣きすぎてはいけない』インドの詩人タゴールの『別れ』を紹介しました。
逝く人からのメッセージです。

また、辺境に住む人たち、苦しむ人達の声が聞こえる、声をあげてくれ、僕はその人たちに命を分け与えます、と歌うポール・マッカートニーの歌”Everybody Out There“も紹介しました。
それはボランティア活動もする内坂先生たちの姿を彷彿しました。

瞑想など、たくさんの学びをいただき感謝いたします。