皆さまへ

今はどんなお気持ちでお過ごしでしょうか？
この度の、コロナ肺炎の勃発は大きな出来事です。

突然の信じがたい混乱に巻き込まれて、お気の毒な状況の皆さまも目にし、心痛い早春です。

私のクリニックも、普段はまったりとして、相談もゆっくりとお受けする平和な環境なのですが、今回の新型ウイルスへの対応は否応なく防疫、医療的に厳しいものとなり、ピリピリした雰囲気に患者さん方も当初、戸惑ったようです。
お許しいただきたいと思います。
私たちも緊張してとても疲れました。パニックの気持ちも味わいました。情報として、色々な立場の意見を目にしました。少し、わかってきたところもあります。
少し冷静になったのかもしれません。
在宅の患者さん方は重症の方が多いので、診療は継続しなくてはなりません。訪問看護師達も緊張を隠して、笑顔の平静さで、プロとして何とか頑張っているところです。

不安は募ると思います。でも必ず乗り越えていけます。
各地で、平常の仕事をしてくださっている人がたくさんいます。
だから、私たちは日々の食材を買うこともできます。ありがたいです。
みんながお手上げではありません。

私たちは命の学びを重ねてきました。
それぞれも自分のフィールドで、いのちの関わりを真剣に実践してきました。
今こそ、その学びの真の意味を思い出しています。
困った時は、仲間に声をかけてください。一人ではないことを思い出してください。

暮らしはしばらく変則的になりますが、空を見上げ、花に目をやり、鳥の声に耳を傾け、いつもよりよく聴こえる自然の声に立ち止まりましょう。
たまにはささやかな楽しみを味わってくださいね。
私は苺タルトを家族で分けて食べました。
幸せな一瞬に感謝しました。

内藤いづみ