薔薇の花びら

この時期は盆地が花々にあふれていて、目を離すことができません。
先日は、たくさんの優しい薔薇を育てているご家族の庭にお邪魔しました。
永六輔さんは、リハビリは嘘をつかない、頑張った分自分に戻って来る、とおっしゃいました。
植物もかけた愛情の分、それに答えていきいきと育ってくれますよね。
愛らしいその方そのままに、愛らしい薔薇がお庭で咲き誇っていました。
少しいただきました。
花瓶から落ちてきた花びら。
それもまた、愛らしい。
そうか！こういう花びらの上に親指姫が乗って冒険の旅に出たんだ！と昔の童話を思い出しました。
冬の庭の時、大切な人の看取りの物語がここで綴られたのでした。
大切な秘密を共有する友のように、私たちはバラの庭で穏やかに笑いながらお茶をいただきました。

2013年5月22日