最期のときを家族と 家でしかできないこと
秋になると思いだす患者さんがいる。松下靖さん(59)=仮名=はある日、私の外来を奥さんとやっとのことで訪ねてくれた。皮膚の黄色みが増し、黄疸があった。顔もげっそりしていたが、どこか飄々と面白そうな方だった。
続きを読む山梨のふじ内科クリニック院長のホームページ。
秋になると思いだす患者さんがいる。松下靖さん(59)=仮名=はある日、私の外来を奥さんとやっとのことで訪ねてくれた。皮膚の黄色みが増し、黄疸があった。顔もげっそりしていたが、どこか飄々と面白そうな方だった。
続きを読む池田正さん(59)=仮名=は豪放磊落な性格だった。何よりお酒が大好きで、肝臓の障害が出てからも、たしなむことはやめなかったようだ。「治療を終了して、ふるさとに帰る」と決めてからは、不安ももらさず、ふるさとの生活をマイペ
続きを読むエリザベス・キュプラー・ロス博士は約40年前、著書『死ぬ瞬間』で、末期がんの患者たちの心理過程を明らかにした。 告知されると、まず頭の中が真っ白になるほどショックを受け、「事実を否定する」。事実だと分かると、「猛烈な
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