講演のお知らせ

佐藤初女さんのおむすび(2006年12月9日講演①)


初女さんとの出会い
約250名の参加あり、初女さんを慕う人が集まりました。
佐藤初女さんとは4年前に対談したことがご縁で交流が続いています。
佐藤さんは1921年生まれ。全国を講演で飛び回る85才。青森の岩木山麓に森のイスキアを作ったのが、92年のこと。
苦しむ人、助けを求める人を迎えいれ、手作りの料理、とくにおむすびで元気づけています。
95年の龍村仁監督の映画、地球交響曲ガイアシンフォニー第二番にて活動を紹介され全国に名前が知れ渡りました。
初女さんのおむすびを食べて自殺を思い止まった人もいます。
初女さんは、おむすびをつくりかたを次のように説明します。
ていねいに米を洗う。
水加減。
米に水を含ませてから炊飯。
炊き上がったら空気を含ませるようにほぐす。
手に海の塩をまぶして、お米のつぶが呼吸できるくらいの力具合いでにぎる。
最後に海苔であたたかさをとじこめるようにキュッ!

(「初女さんのおむすび」木戸出版より)
この垂涎もののおむすびを4年前いただいたのです。
初女さんと会うとていねいなペースでいのちに向かい会ってくださることに心を洗われます。
料理もそうです。
食材をいのちと考えるといのちを生かすことを考えます。
大切に扱います。
そして、みんなでおいしい、と思える幸せが家庭の要、健康の要ですと語りました。
「神様から与えられた手を使うのですよ」
使わない物は退化します。
それを聞いて、食育という言葉に違和感を抱く理由がわかった気持がしました。
カロリーや栄養学的にただ口へ入れるという場面にはいのちと愛がそそがれていないのでは、と。
いそがない初女さんの前に立つと、子育ても家庭運営もつい疾風怒涛のごとく駆け抜けてしまう自分を反省します。
ゆっくりと愛と祈りを込めて生きる初女さんと出会えて幸せです。
平成18年12月9日 内藤いづみ