今日のつぶやき

山吹の花

幼い頃は里山に散歩に行くとよくこの山吹を目にした。
緑ヶ丘公園の道端に咲いているのをみつけた。
元気な色の山吹の花。
この花を見ると必ず思い出す逸話あり。
CA3C0509
私達の世代は学校の古典でみんな学んだ。
太田道灌という人の話し。

狩りに行き、雨にあったので農家に立ち寄り、蓑ミノを貸して欲しいというと、その家の少女が山吹を一枝折って差し出した。
道灌はわけがわからず憤慨して帰った。
あとでそれがいにしえの歌にちなんでいることがわかり自分の教養のなさを恥て、歌を学ぶようになった、という話し。
私より上の年齢のみなさんはご存知ですよね?
和歌は

七重八重
花は咲けども山吹の
みのひとつだになきぞかなしき

にちなみます。蓑、と実のがかけ言葉になっています。
蓑がなくて申し訳ない、という奥ゆかしい返答なんですね。
蓑というものが私達の暮らしにもうありません。
私は夫が20年前に新潟で買ったものを見ました。
蓑虫みたいに見えました。
イギリスの親戚にプレゼントしてしまいました。