ある日の外来にて

ケアリングクラウンのトンちゃんたちが外来にやってきた朝。
トンちゃんは元、いえ今も現役の主婦だから、いっときの暇も無駄にしないのです。
外来の高齢の患者さんにすぐかわいい風船うさぎを作ってくれました。
患者さんはにっこり笑い会話が弾みました。

付き添いの娘さんが、こんなに笑うのを聞いたのは久しぶりです、と驚きました。
一人では笑えないから、みんなが笑わないとね、とトンちゃんがさりげなく語りかけました。
しばらく笑顔のお薬の効果が続きました。

さて、連休には久しぶりに一息つきました。
夫と伝説的な垂涎の中華蒸し饅頭を食べに行きましたらラジオから元気な永さんの声が流れてきました。
嬉しい気持ちで熱い饅頭をふうふう食べました。
帰りにスーパーマーケットに買い物に寄りました。
エレベーターに車椅子の初老の女性が乗ってきました。
ご主人が甲斐甲斐しく押しています。
視線があうと、その方が、内藤先生～去年科学館のプラネタリウムで永六輔さんとのお話しを聞きました。
今でも思い出します。
あの時は私は車椅子ではなかったですけれど。
永さんにくれぐれもよろしくお伝えくださいね～と明るく手を振ってご主人と買い物を始めま
した。

私たちみんなの心に、見上げてごらん夜の星を～が響きました。

2013年2月12日