エッセイ

北の旅日記 1日目

111020_03.jpg札幌はこの数年来ほぼ毎年講演で伺っている。去年もばらのお家文庫の主催で、イラストレーターのまつおかさわこさんと一緒にお話しをさせてもらった。
講演の最後にドビュッシーの「月の光」の音楽に乗せて、内田麟太郎さん著の「泣きすぎてはいけない」の私の朗読は、天国へ旅立った人から愛する人への大切なメッセージ。遺族の参加も多いので、私からの心を込めてのプレゼント。


今年はこの春出版した電子書籍でタイトル「いのちのあいうえお」がメインテーマ。
冬の美瑛の夜明けのブルーが心に溶ける。ブルーは地球の傷を癒す色、と誰かが私に教えてくれた。
私のスーツもブルー色。このスーツは、私が20代の頃出会った、若き末期がん女性のお母様が作って下さったもの。大切に着ている。(そんなに中年太りにならなくてよかった。今も着れる)
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参加者に配布された、うさぎさんの小冊子は札幌市在住の渡辺母娘さんの作品。皆さんの心に届く温かいホスピスの心のメッセージ。8歳の女の子が少し緊張しながら大舞台で朗読してくれた。子供は私たちの宝物。
ばらのお家文庫の仲間が中心に、ホスピスのこと、緩和ケアのことをご存じない方々に「いい話しだから聞いてみて」とさざ波のように人の心から心へお誘いして下さった。人脈は広がった。この仲間の活動こそが、3月11日以降を生きる私たちのいのちの答え。
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皆で合唱した。私の創ったホスピス学校の校歌
ホスピスを学ぶということは―
自分のいのち
相手のいのち
周りのいのち
自然のいのち
地球のいのち
星のいのち
全てのいのちに向かい合い
感謝すること
ありがとう
人間だけでなく、いのちは全てに宿っている。
今ここにいることに感謝し、謙虚になりたいと思う。
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この日の夕飯は素晴らしいスープカレー。