お手紙

フランケンシュタインの誘惑「ドクター・デス 死を処方する医師」を観て

10月27日にNHKBSプレミアムで放映された番組「フランケンシュタインの誘惑『ドクター・デス 死を処方する医師』」に出演しました。番組を観た方から感想をいただきました。4つご紹介します。

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Dr.Deathについてはとても胸の悪くなるような内容でしたが、人の心理を考え知る上では、興味深い番組でした。
死への興味にとりつかれた人は、生きることへの関心とはまったく逆の方向へひたすら走ってしまいました。
自分勝手で尊大な行為は、人智を超えたところにある大いなるものへの敬意もなく「いのち」をコントロールしている全能感に満ち満ちていました。
内藤先生はいつも「命」ではなく「痛み」をコントロールして、その人がその方らしく生を全うできる手助けをしていらっしゃいます。
そこには相互礼拝の静謐な時間が流れているのでしょう。
「十分な知識を得て、よく考えて、自分のことは自分で決める」
いつも先生がおっしゃっている、私たちの人生における大切な覚悟です。
それにはこの言葉も大切でしたね。
「相手の振る舞いに自分の人生と心を支配させない」
番組の中で、神にならないよう自戒する厳しさを語る先生のお顔はほんとうに美しいものでした。
終始穏やかに、そして厳しく、難しいことを易しく解説される内藤先生と仲野先生のお陰で、Dr.Deathの陰惨な事件よりも、日本人らしい文化と知性の中で「生き抜く力を育んだ先の死生観を培う」大切さを強く感じて番組を観終わりました。
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テーマだけに気が重かったのは確かです。先生も調べたり準備で気分悪くなったと言われるのがよくわかりました。
だけど、まず、そんな中の一番の印象はいづみ先生がキレイだった、そして知的でキリッとしながら、チャーミングな笑みでユーモアもちらりと覗かせる、講演会だけでなく、テレビでも素晴らしい、と感激していました。

安楽死、自殺幇助、違いをよく説明してくださりハッキリとしましたが、この先、命というものに対しての考え方、死生観は、家族関係や医療が揺らぐ今、しっかりと向き合い確認しながらいかないとこのような事態がどこかで起きていくのではないか?と危惧します。
2025年問題が起きる頃、死に直面した時に、ふと、よぎる死にたい、介護や看取りから逃げたい気持ち、死はあり得ないと医師を訴える家族たち、ビジネス的にしていくものたち、色々な形が、現れている今がもっともっと多くの方が直面していくこととなるでしょう。

死、生きるとはをともに感じ考えていく時間を作っていかなくては、と思います。
以前先生が建物やシステムづくりでなく、ホスピタリティある人々が集まればそこがホスピスになれると話されていたことがいつも胸にあります。
そういうことがこのような暴走がとめられ、これからの日本で必要とされるのではないか?と感じました。

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あのような場面でまっすぐむいてお話できますこと先生の強いご意志を感じられました。しっかりしたものを持つ大切さを学びました。

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内藤先生、凛として美しく知的でした。重いテーマで、死についてまた考えました。そして先生がいつも自戒されていると話された神にならずに平等でいること、相手を尊重する姿は患者さんやご家族、そして私たちに対していつも感じています。

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こんにちは。27日にドクターデス拝見。
怖かった…メール出来ず
衝撃度100%瀨正視出来ないでも現実を…
と何とか最後まで拝見出来ました。
いづみ先生が画面に映る時のみ慈悲深い観音に見え、ほっと安心出来ました。
仲野先生も健全なお考えで良かった。
でも今の流れで、何も議論されなければ、キボキアンみたいな医師が診断から治療看取りまで人口知能が医師になって死を処方するような気さえしてきます。
マートシロン(慈悲の機械)となって…怖いです。
先生が仰っていたように、議論を深めて日本人の文化力・死生観で新しい21世紀のものを作られる事、切に祈りたいです。
幼い時から、その時々に合った全人的な教育で死生観を学ぶ機会が欲しいですね。