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「新・しあわせの13粒」その2

(JAフルーツ山梨「フルーツフル」、ドクターいづみのセルフケアエッセー VOL.10より)
いよいよ農家の皆さんはお忙しい時期ですね。自然を相手に、世界のトップクラスのフルーツを生産し、市場に送り届ける皆様の努力とパワーに改めて感嘆しています。

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お仕事を続けるためには、とにかく健康管理です。血圧・血糖・尿酸などは、よい目安になりますので、ホームドクターでの定期チェックをお忘れなく。

「健康」というのは、実は体だけでなく、心のポジティブなあり方、社会的な満足感、今ここに生きているという感謝で健康であるというのは、文句なしの幸せということですね。

そこで、1月号に続き、私のセルフケアのアドバイス、しあわせの13粒をお届けします。この本の挿絵を創って下さった、まつおかさわこさんは高校生の頃、強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきついえん)という痛みを伴う背骨の難病を発病し、一時期は寝たきりになりました。
ご主人の献身的な介護と、アートへの情熱に支えられて、現在は回復し、アートにも積極的に取り組んでいます。彼女自身が一番本物の「幸せ」について知っています。
『新・しあわせの13粒』3粒目 大切な人と一週間に一回以上ゆっくりおしゃべりをしましょう。
今、大切な存在は誰でしょう?まさか、その人はテレビの中とか、犬とか猫とかなんて言わないで下さいね。メールでは心は伝わりません。大切なことは実物に向かい合って自分の言葉で伝えましょう。一方的ではなく、会話のキャッチボールをして下さい。

4粒目 生き物(植物、動物、金魚・ミドリガメなど)に関わりましょう。
「愛する伴侶を失って世の中の風景から色がなくなってしまった、まるで白黒の世界です」と泣いて訴える女性がいました。
私はひまわりの種を10粒渡しました。「この夏、この10粒を育てて下さい。育つかど
うかはあなた次第です」初めは無関心だったその女性は、芽が出て育つうちに、毎朝水やりをして愛情こめて面倒をみました。すくすく前庭で伸びました。
小学生たちが毎朝あいさつをして通ります。
「ひまわりさん、おはよー!おばちゃん、植えてくれてありがとう!」
子供たちに二コッと笑った瞬間、その女性の目の前にすばらしい光に溢れた色彩の世界が広がったのでした。
小さないのちに責任を持って関わること。大切な存在を失った時こそ必要なことです。
自然の、恵みの中で、どうぞお体を大切に、家族の笑顔に囲まれて働いてください。