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読売新聞 2014年11月6日より

読売新聞 2014年11月6日より

世界で成功を収めた女性に、ある雑誌が次の質問をしました。
①外出の時にバッグの中に必ず入っている五つのもの
②あなたのストレス解消法
③人に言われてうれしい褒め言葉は――。
みなさんの答えはどうでしょうか。私の答えは以下のようになります。

①日記を兼ねたスケジュール帳、簡易電灯、あめかキャラメル一箱、携帯電話、手回しラジオ兼充電器、いつ災害にあっても困らないためのお守り的準備の数々
②以前は映画(今はもう街中の映画館は閉館で行けない)、美容室でのヘッドスパマッサージ、江戸が舞台の小説・音楽を聴く、クリスマスローズの世話、猫をなでる
③あなたの話を聞くと元気になります――となります。

命には限りがあり、そして今日の平和が永遠に続くわけではない。しかし、絶望しなくてもよい。命は希望により輝くものである。覚悟はバッグにそっと隠して、にこやかに今を生きていくための私のささやかな準備と実践。これは、全てホスピスケアから学んだことです。

私の話を何度も聞いて下さった北海道の知人がこんな大切な出来事を伝えてくれました。

身内が50代で末期がんになり、本人はベッドで先生の本を付箋を付けて一生懸命読みました。何かを決意して明るい顔になりました。危篤になったら大好きな小田和正の歌を聴かせてくれと頼んできました。その時がきて、耳元で約束通りずっと歌声を聴かせました。血圧も下がり始めた頃、ウーウーと小さなうなり声がして、家族は焦ってお医者さんを呼びました。お医者さんはこう言いました。「うなり声ではありませんよ。小田さんの歌をハミングしていますよ」と。

大好きな歌声とともに天国に旅立った奇跡のような話を、私はバッグの中の日記に大切に書き記しています。