今日のつぶやき

高齢者の矜持

クリスマスデコレーションは5日に片付けられ、暮らしも日常の佇まいに戻りました。
片付けの途中、監督するミーちゃんです。
彼女は人間なら後期高齢者に近い年齢。しかし運動好きなので、軽やかに動きまわっています。

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今日は、午後お休みが取れたので近所の菊の湯という温泉銭湯へ行きました。
太宰治が甲府で暮らした間入った銭湯として地元では有名です。
今回、初めて入ることができました。扉を開けると昭和にタイムスリップか?
レトロな銭湯でした。ぬるい湯と熱い湯をのんびり楽しみました。
何しろ、明日は厳しい寒気が予想されてますから、よく体を温めました。銭湯には後期高齢者とおぼしき方々がゆったりとつかってました。そのうちのお一人と脱衣場でお喋り。
数年で背が10センチもちぢんだこと。先日転んで初めて介護保険のお世話になったことを教えて下さいました。ひとり暮らしの88才。
私はおかしいと思うのよ。ケアマネさんは親切だけれど、サービスをもっともっと使えと進めるばかり。私は基本的なもので大丈夫だし、だんだんよくなって頑張れるようにもなったのに。サービスを使わないのは損だというケアマネさんたちの意識はどうなんだろう?
一割り負担だけれど、あとの9割は税金でしょう?
みんなが、まるで天から降ってきたもののように介護保険を軽々しく使ったら、若い世代が支えきれなくなりますよ。
もちろん、苦しい時は助けてもらいます。感謝します。日本人年寄りの次の世代を考える意識は乏しいと私は憤慨さえしてますよ!
そんな凄いご意見を下さいました。
なるほど適正な介護保険の運用は原則でしょうが、医師の意見書を書く私の立場や社会観察から、その方の意見に肯きたい部分があります。
次の世代、若い世代、子育ての世代への負担について当事者のお年寄りがこういう意見を言ってくださるのは本当にありがたいです、と私も答えました。裸の脱衣場ですから、私も医者だとかは申しませんし、一期一会、裸のお付き合いの本音トーク。
ご立派ですね、と伝えると、あら、誰もそんな反応してくれませんでした。
もっと、もっと、もらえるものはもらわなくては損だよ、そればっかり。
今日は嬉しい、老婦人は握手してくれました。
転ばないようにね、と祈りつつ別れました。