お手紙

(参加者より)永六輔さんと小さな講演会


永六輔さんと内藤いづみ先生の座布団講話会、参加者よりいただいた講話会の模様です。
H19年10月2日(火)、 今にも雨が降りそうな曇り空の中 甲府市内の一般のお宅で、永さんと内藤先生の講話会が行われました。
 今回場所を提供してくださったのは、TV放映された内藤先生のドキュメンタリー番組「あなたを家で看取りたい」の中で、母親を看取ったご家族のお宅でした。お座敷に通され、お尻とお尻がぶつかり合う程の人気ぶり。
 お部屋の中は熱気でムンムン状態、総勢50人程集まりました。1時間程の短い時間でしたが、笑いあり学びありで、時間の過ぎるのも忘れさせてくれたひとときでした。
 永さんは、窓際の棚に座りリラックスした様子で、ピーコさんから頂いた洋服を素敵に着こなしトークが始まりました。
 昨日までは佐渡から大分県の湯布院へ、今日は甲府へと大忙し。バイタリティーあふれ、お元気で驚かされてしまいました。
そんな雰囲気の中で、永さんの談話から始まったお話を少しまとめてみました。
AS01.jpg
永さんの談話から
・今の時代、情報だけに惑わされず 報道の違いがある事を見抜かねばならないし、何が本当で何が嘘か知る事が大事 
・今日のような小さな講話会が好き
・携帯電話の影響について
ここで内藤先生あいさつ
ここに集まった人達は、診療所関係 半数 お友達関係 半数 と色々な人が来ています。
年齢層も幅広く、10代から80代と多くの人に来ていただき良かった。
又このお宅は、一年前に先生自身が看取った患者さんのお宅であることを話されました。
・想像力の大切さ
 
・昨日、湯布院で乳がんの人達の集まりに参加
お笑い療法 (苦痛を和らげる免疫療法)
笑うと長生きをする
笑えば直るわけではないが、笑いの質を知っておくこと
笑えるチャンスを作っておく
笑いは勇気 励ますことができる
笑うタイミングをつくっておくこと
笑って一生を過ごしたい
いのちの話
(文章からでは伝わりにくいと思いますが少し詳しく書いてみます…)
いただきますとは?
永さんの実家はお寺。その実家で言っていた「いただきます」、その意味とは…
野菜もお米も皆生きていた、いのち。
それが料理され私たちの目の前に…
  「あなたの命を、私の命にさせていただきます」の最後の部分だけ言っているのが
  「いただきます」というあいさつ。
みんなは何処に生きている? 
   甲府 →それは山梨の中に →それは日本の中に 
   →それは地球の中に →それは太陽系の中に
   →それは銀河系の中に →それは宇宙の中に
(…光も直進できないブラックホールもある広大無限の世界…)
…地球にもどって、60億年前…太陽系に惑星が生まれ、第三惑星「地球」にやがて海が生まれた…
海の中のタンパク質とアミノ酸から、やがて『いのち』が生まれた。
それが36億年前。
36億年前から、ずっと進化している。
水中から陸に上がりずっとずっと…進化してから、36億年もの長い年月が経過している。
年齢を聞かれたら「36憶○○才」と答えることができる。
命の重さを感じる。
あなたのいのちは?
あなたの命は誰から? 母親と父親から…その両親は誰から?
お爺ちゃんとお婆ちゃんから…その命は誰から? 
ひいお爺ちゃんとひいお婆ちゃんから…
ひいひいお爺ちゃんとひいひいお婆ちゃんから…
ひいひいひい…ひい…と続いている…  
私たちの命は36憶年さかのぼることが出来る。
子供たちに話すときは、進化の過程で実際に、恐竜やマンモスになってもらう。
その場で自由に動き回ってもらい、大騒ぎ。
その後に話すと、子供たちは、じっくりと話を聞いてくれる。
最後に
人と人のつながりが無くなって来ている中で、今日のように個人の家で講話会することは貴重。
膝を突き合わせてお話しするこのような場は、1つになりやすい。心が通じ合い、仲間意識が生まれるのではないか。
この会を受け入れてくれたご家族にはみんなで感謝。