エッセイ

バリデーション


人の縁は不思議というか、
縁あってこその人生かもしれないと思うこの頃です。
鎌田実先生が日本の顔になるにつれて、超多忙になり、以前ほど会うチャンスは減っています。
しかし初めてあった日15年前に
「君の仕事は大切だ。応援しているヨ!」と言ってくださった強い支えは今も私の心の土台にあります。
だから鎌田先生からの依頼を断ることはできません。
3年ほど前、「岡山にすばらしい老人ケアをしている人たちがいる。今度は内藤さんがぼくのかわりに講演してくれるかなぁ」と言われた時ももちろん「YES!」
ありがたいご縁でした。
きのこ老人保健施設(笠岡市)は日本にユニットケア方式の老人ケアを紹介し、バリデーションという認知症の人とのコミニケーション法を普及するのに尽力しています。とにかく「きのこ」のユニットケアは目からうろこという言葉通り、思わずにっこりしてしまう場面ばかり。
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バリデーションはアメリカ人のナオミフェイルさんによって開発された認知症の方々とのコミュニケーションの方法。スウェーデンなどの福祉国家では広くとりあげられているそうです。
バリデート(強化)とは他の人の経験をバリデートし、本人が経験していることを否定しないで受け入れて認めること。
かすかな反応から広がるコミュニケーションの方法を創始者ナオミフェイルさんから手とり足とり教わった充実のセミナーに8月26日に参加しました。具体的なテクニックとともに自分自身も豊かに表現することを学びました。
70歳をこえるナオミさんのロールプレイには一同びっくり。(ハリウッド女優を目指した?という噂も耳にはさみました。)
興味のある方はこの本をどうぞ
認知症の人との超コミュニケーション法 バリデーション
Naomi Feil著 筒井書房